星のカービィシリーズの唯一のファミコンソフトである『星のカービィ 夢の泉の物語』。
「コピー能力」が初めて登場した記念すべき作品でもあり、今のカービィシリーズにつながる大切な1本です。
実はこの作品、わが家の夫にとって思い出深いカービィ作品のひとつ。
昔のカービィについては夫の方が詳しいので、今回は当時の思い出をいろいろ聞いてみました!
この記事では、
- 『星のカービィ 夢の泉の物語』ってどんなゲーム?
- コピー能力はどうやって生まれた?
- 昔のゲームだけどSwitchやSwitch 2でも遊べる?
- 当時遊んでいた夫が覚えていること
などをまとめて紹介します。
※この記事には、『星のカービィ 夢の泉の物語』のストーリーやエンディングに関するネタバレが含まれます。
夫が初めて触れたカービィシリーズ
夫に聞いてみると、この『夢の泉の物語』が、生まれて初めてプレイしたカービィシリーズだったそうです。
そこから初代『星のカービィ』、『星のカービィ2』、『カービィのピンボール』、『星のカービィ スーパーデラックス』と、シリーズを遡ったり追いかけたりしながら遊んできたのだとか。
そして時が経ち、今度はわが家の子どもたちが『ディスカバリー』や『スターアライズ』、『カービィのエアライダー』で遊ぶようになりました。
夫が子どもの頃に夢中になっていたカービィを、今は自分の子どもたちも楽しんでいる。
同じシリーズを親子二世代で楽しめるというのは、なんだか感慨深いですね。
星のカービィ 夢の泉の物語とは
- 発売日:1993年3月23日
- 販売元:任天堂
- 開発元:HAL研究所
- 対応機種:ファミリーコンピュータ
カービィシリーズ本編2作目にあたる作品で、初代『星のカービィ』(ゲームボーイ)の続編です。
スライディングやダッシュといった基本アクションが増え、さらにこの作品で初めて「コピー能力」が使えるようになりました。
今ではカービィといえばおなじみの「敵を吸い込んで能力を得る」というシステムは、ここから始まったんですね。
そして、もうひとつ印象的なのがオープニング。
電源を入れるとカービィの絵描き歌が始まり、最後に色が塗られてピンク色のカービィが登場します。
初代『星のカービィ』はゲームボーイで白黒だったので、ゲームの中でピンク色のカービィが登場したのも印象的です。
物語のはじまり
プププランドの果てには、夢と安らぎを届ける「夢の泉」があります。
ところがある日、住民たちが夢を見られなくなってしまいます。
夢の泉へ行ってみると、そこにはデデデ大王の姿が。
さらに、泉の力の源である「スターロッド」は7つに分けられ、各地に散らばっていました。
そこでカービィは、みんなの楽しいお昼寝タイムを取り戻すため、スターロッドを集める冒険へ出発します。
ステージ・コース
冒険はLEVEL 1〜7のステージを進み、最後に「THE FOUNTAIN OF DREAM」で決戦を迎えます。
1つのレベルの中に複数のコースがあり、ボス戦のほか、博物館やサブゲームなども用意されています。
ステージ1:VEGETABLE VALLEY(ベジタブルバレー)
ボスはおなじみのウィスピーウッズ。
ステージ2:ICE CREAM ISLAND(アイスクリームアイランド)
ボスはペイントローラー。戦闘中にはマイク能力をコピーできるキャラクターも登場します。
ステージ3:BUTTER BUILDING(バタービルディング)
ボスはMr.シャイン&Mr.ブライト。塔の外周をぐるぐる回る独特の演出も印象的です。
ステージ4:GRAPE GARDEN(グレープガーデン)
ボスはクラッコJr.とクラッコ。トルネードやハイジャンプを使って上へ登っていく場面もあります。
ステージ5:YOGURT YARD(ヨーグルトヤード)
ボスはヘビーモール。ゲーム後半ということもあり、少しずつ難しくなってきます。
ステージ6:ORANGE OCEAN(オレンジオーシャン)
ボスはメタナイト。
メタナイツのメンバーも登場し、最後はソードを手に取ってメタナイトと戦います。
ステージ7:RAINBOW RESORT(レインボーリゾート)
ボスはデデデ大王。
一見すると、ここが最後の戦いのように見えるのですが……。
最終決戦:THE FOUNTAIN OF DREAM(ザ ファウンテン オブ ドリーム)
最後に待っているのはナイトメア。
ナイトメア パワーオーブ、そしてナイトメア ウィザードとの戦いになります。
サブゲームも楽しい
『夢の泉の物語』には、シンプルなのについ何度も遊びたくなるサブゲームもあります。
クレーンフィーバー
小さいカービィと大きいカービィのぬいぐるみを狙うクレーンゲーム。
夫によると、コツさえつかめば意外と取りやすかったそうです。

こちらはリーメント「Swing Kirby Twinkle Traveler」のひとつで、クレーンフィーバーをモチーフにしています。
クレーンの部分を動かせるようになっているので好きな位置で飾ることができます。
昔のカービィも素朴な感じがしてかわいいですよね。
たまごきゃっちゃ
デデデ大王が投げてくる卵を口でキャッチ!
ただし、卵に混ざって爆弾も飛んできます。
爆弾を食べてしまうとそこで終了なので、全部キャッチするのはなかなか難しかったのだとか。
この「たまごきゃっちゃ」は、後に『星のカービィ Wii デラックス』の「わいわいマホロアランド」にも再登場。
昔遊んでいた夫にとっては、懐かしいサブゲームを今の子どもたちと一緒に遊べるのも嬉しいポイントです。
早撃ちカービィ
音が鳴ったら、相手より先にボタンを押すという超シンプルな早撃ちゲーム。
その後のシリーズでは『星のカービィ スーパーデラックス』の「刹那の見斬り」など、反射神経を競うサブゲームも登場します。
もちろん別のサブゲームではありますが、夫は「こうした反射神経を競うサブゲームの原点のように感じる」とのこと。
さらに『星のカービィ Wii デラックス』では、「タッチ!早撃ちカービィ」として早撃ちカービィの名前を受け継いだサブゲームも登場しています。
昔から形を変えながら、こうしたシンプルでつい何度も挑戦したくなる遊びが受け継がれているのも面白いですね。
メタナイトが初めて登場した作品
シリーズではおなじみのライバルキャラクター・メタナイトが初めて登場したのも本作です。
道中でカービィに無敵キャンディを投げてくれるという、お助けキャラかと思えば、最終的には6ステージ目の「ORANGE OCEAN」のボスとして戦います。
「味方なの?敵なの?」
と今考えると少し不思議な行動を取るのもこの作品ならでは。
後のシリーズでライバルポジションを確立していくメタナイトですが、初登場の本作ではカービィを助けたり戦ったりと、不思議な立ち位置で登場します。
デデデ大王の意外な真相
エンディングでは、敵だと思っていたデデデ大王は、実は悪さをしようとしていたわけではなく、むしろいち早く夢の泉の異変(悪夢)に気付き、プププランドのために動いていたことが明かされます。
ラストはカービィとの仲も深まり、ほのぼのとした後味で締めくくられます。
本作のラスボスが「ナイトメア」という構成なのも、この真相があってこそ。
プププランドを守るためスターロッドを隠し、ナイトメアを封印しようとした行動は、以降のシリーズでもたびたび描かれる「デデデ大王は根っからの悪ではない」というキャラクター性の原点になっています。
夫は、子どもの頃はストーリーをそれほど理解できずに遊んでいたとのこと。
大人になって改めて見返すと、デデデ大王のこの不器用な優しさに気づかされ、素直に面白いなと感じたそうです。
私もこの話を聞いて、「デデデ、ちゃんとプププランドのことを考えていたんだ!」と、ちょっと見直してしまいました。
こういう単純な「悪者を倒して終わり」ではないところも、カービィシリーズの面白さですね。
初心者から上級者まで楽しめる設計
星のカービィシリーズは、ゲーム初心者でも遊びやすい作品として作られてきました。
夫も『夢の泉の物語』を遊んでいた当時はまだ子ども。
それでも自然にゲームに入り込み、どんどん夢中になっていったそうです。
面白いのは、ただ簡単なだけではないところ。
- コピー能力を使わなくてもステージクリアは可能
- コピー能力を使えば攻略方法の幅が広がる
- 隠されたスイッチを探すやり込み要素もある
- 達成率100%になると「エクストラモード」が追加される
というように、初心者からゲームに慣れた人まで、それぞれ違った遊び方ができます。
夫はかなりハマっていたようで、朝、学校へ行くまでのわずかな時間にも遊んでいたそうです。
朝からファミコン……。
子どもの頃って、学校へ行く直前のほんの少しの時間でもゲームしたくなるんですよね。
コピー能力誕生の秘話
夫も大人になってから知ったそうなのですが、コピー能力が生まれた背景には、1993年というタイミングでファミコン向けに開発することになった事情があったそうです。
当時はすでにスーパーファミコンが登場しており、ファミコンから新しくゲームを始める初心者はほとんど残っていないだろうと考えられていました。
そのため、ディレクターを務めた桜井政博さんは、初代『星のカービィ』が掲げていた「初心者でも楽しめる」というコンセプトが、この時期のファミコンというハードにはそぐわないのではないかと感じていたそうです。
そこで、初心者と上級者の両方を満足させるという課題を解決するために生み出されたのが、コピー能力でした。
敵を吸い込んで利用するというこれまでの流れはそのままに、吸い込んだ敵の能力がそのまま使えるようになる——自然でありながら画期的なアイデアですよね。
コピー能力はもともと、上級者向けに遊び方の幅を広げるための仕組みだったというのは意外でした。
今ではむしろ「コピー能力を使わずにクリアする」ことが、腕試しの縛りプレイのような扱いになっているので、当時の位置づけを考えると面白い変化だなと感じます。
夫が当時クリアできなかった「ボスと たいけつする!」
達成率100%になると解放されるのが「ボスと たいけつする!」というモード。
いわゆるボスラッシュです。
これが子どもの頃の夫にはかなり難しかったそうです。
連戦の途中で回復できるチャンスは限られていて、もちろん途中でセーブすることもできません。
「全然クリアできなかった」と、今でも覚えているくらい苦戦したのだとか。
後年の『星のカービィ スターアライズ』などでは、ボス戦の前に準備できる場所が用意されているため、それと比べると昔のボス連戦のシビアさを感じます。
さらに隠し要素として、レベル1にはブロックで「HAL」と書かれた場所もあります。
これも夫は当時まったく知らなかったそう。
大人になってから知って、「そんなところがあったの?」と驚いたそうです。
昔のゲームって、インターネットで簡単に情報を調べられなかったこともあって、知らないまま遊び終えていた隠し要素が結構ありますよね。
GBAでは『夢の泉デラックス』としてリメイク
2002年10月25日には、ゲームボーイアドバンス用ソフト『星のカービィ 夢の泉デラックス』も発売されました。
『夢の泉の物語』をベースにしながらグラフィックなどが新しくなり、本編での4人同時プレイにも対応。
ファミコン版とはまた違った『夢の泉』を楽しめる作品になっています。
Nintendo SwitchやSwitch 2で遊ぶには?
「昔のファミコンソフトなら、もう実機がないと遊べないのでは?」
と思うかもしれませんが、『星のカービィ 夢の泉の物語』は現在でも遊ぶことができます。
Nintendo Switch Onlineに加入し、「ファミリーコンピュータ Nintendo Classics」を利用すれば、Nintendo Switch・Nintendo Switch 2のどちらでも『星のカービィ 夢の泉の物語』をプレイできます。
Switch 2でも遊べるので、昔遊んだことがある人はもちろん、「コピー能力が初めて登場したカービィをやってみたい!」という人にも嬉しいですね。
わが家でも、息子が本編だけでなくクレーンフィーバーやたまごきゃっちゃにもチャレンジしていて、楽しそうです。
星のカービィ 夢の泉の物語 まとめ

『星のカービィ 夢の泉の物語』は、
- コピー能力が初めて登場
- メタナイトが初登場
- 最後まで楽しめるストーリー
- 初心者から上級者まで楽しめるゲーム設計
- 今でもNintendo Switch・Switch 2でプレイできる
など、現在のカービィシリーズにつながる要素がたくさん詰まった作品です。
今回、子どもの頃に実際に遊んでいた夫にいろいろ聞いてみましたが、話を聞けば聞くほど「今のカービィにつながっているものがこんなにあったんだ!」と驚きました。
そして、子どもの頃に『夢の泉の物語』で遊んでいた夫が、今では自分の子どもたちと一緒にカービィを楽しんでいます。
前にも書いたけど、30年以上経っても、親から子へ同じシリーズをつないで楽しめるってすごいことですよね。
Nintendo Switch Onlineを利用している方は、今のカービィと比べながら遊んでみるのも面白いかもしれません。
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